こんにちは。自称・縄文工作家の松本ジュンイチローです。
皆さん、スタバは好きですか。
私は縄文時代の次くらいに好きです。
一番よく飲むのはソイラテです。スタバのソイラテは、コーヒーの香りもいいし、豆乳の甘さも感じられてとても美味しいですよね。
そこで、第1回目の『「縄モンGO」で「ピカ偶」をゲットする方法』に続きまして、第2回目の「縄文ハック」では「スタバ」を取り上げたいと思います。
スタバは縄文的だ
コーヒーは江戸時代に日本へ持ち込まれたそうですが、大豆は縄文時代中期ごろから栽培されていたようですから、ソイラテが好きなのはそのせいかもしれません。
それに、スタバのロゴの女神(セイレーン)が、なんとなく土偶っぽいのも、スタバの好きなポイントのひとつです。

▲土偶(「國學院大學特別展 縄文土器のデザインと機能」図版より)
つまり、
こういうことです。
やはり、スタバは縄文的ですね。最近流行りのサードウェーブコーヒーはさしずめ、稲作が普及した弥生時代的だと言えるでしょう。
さて、スタバにはよく行くので、オリジナルのタンブラーも買いました。
マイタンブラーを持ち込むと20円割引になりますし、タンブラーを店舗で購入すると1杯無料のチケットももらえます。お洒落だし、節約にもなるし、ホットコーヒーを温かいまま持ち歩けるので嬉しいです。
ただ、縄文的には少しだけ物足りなさを感じるのも事実。このタンブラーが縄文土器だったらもっといいのに。惜しい。
スタバをもっと縄文的に
ということで、タンブラーを縄文土器にしてしまいましょう。
スターバックスといえばお洒落なことでおなじみ。というわけで、縄文時代のお洒落といえば、やっぱり「火焔型土器」ですよね。

▲火焔型土器(「國學院大學特別展 縄文土器のデザインと機能」図版より)
火焔型土器は、縄文土器の代表的な型式で、現在の新潟県あたり、信濃川流域でたくさん発見されています。縁から立ち上がるようにつけられた鶏頭冠突起という独自の形状の突起と、縁につけられた鋸歯状のフリルがまるで火焔のように見えることから火焔型土器と呼ばれているんです。国宝に指定されているものもあります。
火焔型土器には焦げ跡が見られるので、儀礼用の飾りなどではなく、実際に煮炊きに使用されていたことが分かっています。まさに、タンブラーにぴったりの実用性も兼ね備えているんです。
「火焔型タンブラー」をつくろう
早速、元となるタンブラーに工作用紙を巻きつけ、その上に粘土を盛っていきます。縄文人の気持ちになって。
よく使う工作用紙は、100円ショップで売っているマス目入りのもの。安いし、いちいちサイズを測らなくても済むので重宝しています。
主に使う粘土は軽量の中空樹脂を使ったきめの細かい粘土ですが、粘土の節約のため、大まかな形を100円ショップの紙粘土で作り、その上から樹脂粘土で細かい造形を作っていく、というやり方をしています。
鶏頭冠突起は正式には4つなのですが、飲む際に支障が出そうなので今回は2つにしました。厚紙で突起の芯をつくり、粘土で覆います。
紐状に伸ばした粘土で、火焔型土器表面にみえる渦巻きのような独特の模様をつけ、土器の表面のザラザラ感はジェッソ(絵画用の下塗り材)を筆ではたいて表現します。
塗装して耐水ニスを塗れば、
できました。「火焔型タンブラー」の完成です。
「火焔型タンブラー」でコーヒーを
さっそく、コーヒーを入れてもらいにスターバックスへやってきました。
いつものスタバですが、縄文土器を持ち込むのは有史以来おそらく私が初めてなので、少し緊張します。
緊張しているのがばれないように、できる限り何気ない素振りでカウンターへ。美人の店員さんが、いつものように完璧な笑顔で迎えてくれます。

ご注文、お決まりでしたらおうかがいします!

ソイラテをトールで。こちらのタンブラーに入れてください(「火焔型タンブラー」をすっと出す)。

はい、蓋をお返ししますね(蓋を外して渡してくれる)。パーソナル(マイタンブラーのこと)トールソイラテでーす!

(無反応! プロだ!)
完璧な笑顔をまったく崩すことなく、いきなり出された縄文土器にも動揺せずに対応してくれるのはさすがです。
動揺しているのは私だけ。というのもマイタンブラーを使用する場合、一度お湯ですすいでからコーヒーを入れてくれるので、自分で作った縄文土器の耐水性・耐熱性が気になってしまいます。それに、鶏頭冠突起、コーヒー入れるのに邪魔じゃないかな……などと自分で作っておきながら心配していました。
……待つこと数分。
無事、たっぷりソイラテが入った「火焔型タンブラー」が手元に戻ってきました。
さっそく飲んでみましょう。
うん、鶏頭冠突起、邪魔。
もちろん、ソイラテ自体は美味しい、いつもと変わらない味なのですが、突起が頬に当たり、タンブラーの飲み口と口が微妙に遠い。危うく熱々のソイラテをこぼすところでした。
まだまだ、飲みやすさという点では改善が必要ですね。縄文時代においても、縄文土器の形はどんどん改良されていったことですし。
いつものスタバで、いつもの時間
いつものように、ノートPCを広げて仕事のメールをチェックします。「火焔型タンブラー」でソイラテを飲みながら「DokiBook Air」で仕事。これが現代の縄文人のビジネススタイルです。
PCの画面を見続けると目が疲れがち。そんな時は縄文的PCメガネ「JOMONS PC」をかけて。目の疲れの原因になるブルーライトはもちろん、可視光線も大幅にカットしてくれます。見た目も遮光器土偶っぽくなってさらに縄文的。
スタバでMacBookを広げていることを「ドヤリング」なんて揶揄することがありますが、私の場合は縄文的なので「ジョモリング」でしょうか。皆さんもスタバで「ジョモリング」してみてくださいね。
ちなみに、他のコーヒーショップでも、マイタンブラーを持ち込むと、コーヒーが割引になるところがあります。ぜひ、「火焔型タンブラー」で縄文的にお愉しみください。
<各コーヒーショップの割引額>
・エクセルシオールカフェ:20円割引
・タリーズコーヒー:30円割引
・シアトルズベストコーヒー:20円割引
・上島珈琲店:50円割引