夏の電気代節約!エアコンつけっぱなし節約法はウソ?ホント?
乳児の身体は新陳代謝が活発で大人よりも基礎体温が高く、暑がりです。
うちの家には4か月になる息子がいるので室温管理には特に気を使っています。
夏はエアコンで室温を28℃以下くらいにしないと大汗かいて肌着もグッショリ。
あげくの果てにお肌がデリケートだからあせもができてしまい、痒くて大泣きの悪循環。
だからこそ、お部屋の室温は一定の温度に保っておきたいのですが、エアコンを多用してしまうと、今度は電気代の料金が跳ね上がることが心配です。
エアコンをつけっぱなしにして一日中快適なお部屋を維持しながら、電気代も安く抑えたい!!これが本音ですよね?
なにか良い方法がないかな?と思って色々な節約術や、夏の熱さ対策を調べてみると、『エアコンつけっぱなし節約法』なるものが昨年話題になったということを発見!!
うちにぴったりの節約法だと思いくわしく調べてみることにしました。
目次
1. 子どもができて夏の電気代が1.5倍に!犯人はエアコンか!?
エアコン代の節約を考えはじめたきっかけは、子どもができてから夏の電気代が1.5倍近くに上がってしまったからです。
子どもができるまでは夫婦で共働きでしたので、留守にすることが多かったです。
これに対して子どもができた後は、育児のため妻がほぼ毎日家にいて、家電製品や給湯設備、エアコンなどのすべての使用が一気に増えることになりました。
でも実際に電気代が大きくあがったのは、7月に入ってエアコンを使いだしてからだったんです。
5月も妻が育児で一日中自宅におりましたし、給湯の使用量が増え、空気清浄器をつけっぱなしにしていたりしたのですが、昨年と比べて差は1,103円だけでした。
一方7月は、ドーンと上がって、3,568円も増えてしまいました。
5月との違いは、妻と息子の在宅時にはエアコンを26度設定でフル稼働していたことです。
少しでも電気代を抑えようと、外出時はこまめにエアコンを消していました。
これでエアコンつけっぱなしの方が節約になるとしたら、いままでの努力は一体・・・という感じです。
2. 育児中の家庭の救世主!?エアコンつけっぱなし節約術とは
エアコンつけっぱなし節約術とは、エアコンを24時間つけっぱなしにすることで、電気代を抑制するという逆転発想の節約術です。
エアコンは上がった室温を設定温度に調整するときにフル稼働して電力を大量に使います。
こまめにエアコンをつけたり消したりすると、エアコンはその都度フル稼働となり、電気の使用量がかさみます。
つけっぱなしにすることで室温を一定に保ち、このフル稼働が起きるのを抑えようということです。
これってうちのような、外出時間が少なく一日中エアコンを使うような家庭にはぴったりじゃないですか!?
でもこんなに都合のいい話ってあるんでしょうか?
もう少し調べてみたら、「節約できた」という声と「つけっぱなしで節約できるなんてウソだ」という声、どっちも出てきてしまいました・・・。
3. 身近で実践している2人を比較!成功する人と失敗する人がいることが判明
さらに調べたら、エアコンつけっぱなしをすでに試している友人2名を発見!
実際電気代がどうなったのか聞いてみました。
◉家族構成
次郎家と同じく、夫婦2人+小さい4歳の子ども1人の3人家族。
◉環境と温度設定
・広さ12畳
・南向きだけど直射日光は入らない
・エアコンは、自動運転で28℃キープ
◉結果
つけたり消したりの2014年8月とつけっぱなしの2016年8月を比較すると、1,000円ダウン!
しかし、2015年8月もつけっぱなしにしていたにもかかわらず最も高い12,582円になっているのはなぜでしょう。
旅行で家を空けて数日エアコンをつけない年もあったから、それで金額が変わってると思う。
つけっぱなしでがっつり節約!とはならないけど、高くなるわけでもないし、つけっぱなしでいいんじゃないかな。
冬も暖房でやってるけど、こちらのほうがつけっぱなし節約の効果でてるね。
年間でトータルすると8,000円から10,000円くらい節約になってる。
えぇー!年間10,000円は十分うれしいですね!
1ヶ月単位で見るとちょっとした行動の差で金額が変わってしまうので分かりにくいけれど、1年間でトータルすると明確な差が見えてくるようですね。
◉家族構成
1人暮らしで、平日の日中は外でお仕事。
◉環境と温度設定
・日当たり良好すぎて困るくらい
・エアコンは22℃~23℃に設定
◉結果
こちらは電気代がめちゃめちゃ上がっていますね。
ちなみにBさんは節約のためというより、暑いのが嫌いなのと、エアコンをつけたり消したりするのが面倒でつけっぱなしにしているらしいのですが、こんなに上がるんですね!
やっぱりやり方によって、エアコンつけっぱなしで節約できる場合とできない場合があるようです。
4. エアコンつけっぱなし節約術の成功と失敗を分けるポイント
節約に成功したAさんと失敗したBさんを比較して、エアコンつけっぱなしで節約が成立しやすい条件、失敗しやすい条件をまとめてみます!
ポイント1:節約のために温度設定は28度前後に
この節約法のポイントは、エアコンのフル稼働を防ぎ、室温を一定に保つことにあります。
Aさんは設定温度が健康的な28℃なのに対し、Bさんは22℃(寒くないのか!?)。
設定温度が低い分、エアコンは電力を消費して室温を下げにかかります。
ポイント2:室温が大きく上下しやすい環境ではあまり効果がない
低すぎる設定温度に加え、Bさんの部屋は直射日光が差し込み、室温が上がりやすいという点に注目。
よりエアコンの稼働が増えやすい環境なのも災いしたと考えられます。
日当たりのほか、家の断熱性が低い、人の出入りが激しいなども、エアコンつけっぱなし節約法に向きません。
また、エアコンに対して部屋が広すぎる場合も、エアコンの稼働が上がってしまいます。
ポイント3:エアコンの設定は「自動運転」がおすすめ
Aさんが利用している「自動運転」は、効率良く室温が一定になるようエアコンが調整してくれるモードです。
風量を少なく設定すると、一見節約しているように感じますが、実際は室温を下げるのに時間がかかり、電力使用がかさみます。
逆に多く設定すると過剰に動くことになるので、こちらも電力使用がかさみます。
ポイント4:外出時間が短い人にはプラスに、長い人にはマイナスに
うちのように常に家に誰か居て、出かけたとしても1時間程度の場合、わざわざエアコンをオンオフする方が電気を消費してしまいます。
一方、Bさんのように日中家にいない人の場合、もともと使っていなかった電力をわざわざ使う、という矛盾した状況が発生します。
結果、もともとかかっていなかった電気代がこの節約法のために発生してしまうこともあります。
その他の変動要因
上記以外にも、電気代の変動要因がいくつかあるのでまとめてご紹介します。
◉ 地域ごとの電気料金設定やプランの違い
同じ条件で試したとしても、もともとの電気料金が違えば差が出てしまいますよね。
電力自由化で、地域どころか家庭によって電気料金プランが違ってきているので、単純な比較はより難しくなりそうです。
◉ エアコンの性能、古さ
ダイキン工業の調査によると、10年前のエアコンと最新のエアコンでは電気代が40%も違ってきます。
参考:買い替えによる省エネ効果 | CSR・環境への取り組み | ダイキン工業株式会社
古いエアコンは、冷房能力が劣るので室温を設定温度に保つためにより多くの電力を必要とします。
◉ フィルターの汚れ
つけっぱなしにするかどうかに限らず、エアコンの節約をするならフィルターを定期的に綺麗にする作業は必須です。
環境省によると、2週間に1回のフィルター掃除で冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減に。
参考:みんなで節電アクション! | オフィスでできる節電アクション | 1.エアコンで節電!
◉ 室外機の置き場所
室外機に直射日光が当たって熱を持つと、その熱を捨てるためにより多くの電力が必要になってしまいます。
また、ファンの前に物があって空気がうまく取り込めない場合も使用電力が上がってしまいます。
つけっぱなし節約法をする・しないに関わらず、室外機のために日除けを設けたり、十分なスペースを空けてあげましょう。
5. まとめ:この2つの条件に当てはまるなら試してみて!
以上を踏まえて、
・家にいつも家族が誰かいる
・部屋の温度変化がそこまで大きくない
という条件がそろっているならつけっぱなし節約法を試してみる価値アリです!
その際は28℃自動運転を守って試してみてくださいね。
うちはもともと23時間程度つけっぱなしにしているので、あと1~2時間稼働時間を増やしたとしても、電気代が急上昇することはないでしょう。
子どもが小さいうちは毎年この状況が続くわけですし、小・中学校にあがっても夏休み・冬休みは家にいることが多いでしょうから、将来への投資と思えば、節約になる可能性に賭けて、つけっぱなし節約法を試してもいいなと思いました!
あなたも大切なお子さんの健康を守りながら節電にチャレンジしてみませんか!?