ゆるがしこい節約メディア「ゆるぢえさん」

ゆるぢえさんでは、「節約術」を
楽しみながら身につけ、
生活の質を
高められるコンテンツをお届けします。

はじめまして。かのうしゃちょうと申します。

20160726012402

ひょんなことからこのゆるぢえさんで記事を書くことになりました。出身は大阪ですが、いまは京都でCHAHANGというデザイン事務所を運営しています。
好きな食べ物はお肉とおすしです。今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

それでは本編へどうぞ。

 

スターバックスは最高

stb

スターバックスは最高の空間だ。
おいしいコーヒー。気持ちのいい接客。洒落たBGM。たった数百円で、いつも僕たちに「最高」を提供してくれる。

仕事の打ち合わせのときも、MacBook Airを広げてドヤ顔で作業をするときも、休日に友達と遊んでいるときも、ちょっとした息抜きのときもふり返ると、いつも僕たちのそばにいたのはスターバックスだ。

00なんならいまこのテキストも絶賛スタバで書いている

しかし、そんな最高のひとときを毎日過ごすことは経済的に難しい。
金銭的に余裕のある人ならまだしも、お財布事情はさまざまだ。

でも、もしスタバが自分の部屋にあったならば、いつでも「最高の空間」を手に入れられるのではないか。

そうだ、あの最高の空間を手に入れよう。
スターバックスを部屋に作ってみよう。

 

15,000円で部屋にスターバックスをつくろう

さて、僕は普段スタバに割とよく行くほうですが、毎日行くほどの者ではありません。

しかし、せっかく作るのだから、それなりにスタバに通っている人の部屋に作りたい……!

ということで、スターバックスをこよなく愛しており、週に5~7回はスタバに通っているという、友人のこなつさんの家にお邪魔しました。

01最近話題のミニマリスト風な部屋

icon_konatu「あ~! いますぐにでもスタバにいきたいなあ~!!」
icon_kanou「こなつは毎日スタバに通ってるね。けっこうお金かかるんじゃない?」
icon_konatu「スタバに行くと、毎日が充実した気分になりますよ! でも、たしかにお金はかかりますね…。」
icon_kanou「じゃあいつでもスタバを堪能できるように、部屋につくってあげよう!」
icon_konatu「え、本当ですか?!じゃあぜひともお願いします!!」

03こなつさんと僕。なんだか険しい表情に果たして意味はあるのか…

こうして無事、こじゃれたお部屋が手に入ったので、早速この部屋にスタバをつくっていこうと思います。

04

スターバックスで毎日500円使ったと仮定して、その一ヶ月分である15,000円を今回の予算とします。

今回は特別に、みなさんに「スターバックスの作り方」をこっそり伝授するので、参考にしてみてください!

 

まずは東急ハンズとセリアに行くべし

スタバらしく見せるためにおさえるべきポイントは、大きくわけて以下の5つです。(自分調べ)

illust

・レンガの壁
・黒い天板
・木製のカウンター
・メニューボード
・ショーケース

この材料はほぼ東急ハンズとセリアで手に入ります。
みなさんもスタバを作るときは、まずこの2店舗に向かいましょう。(東急ハンズの回し者ではない)

04a

間違ってもまっ先にホームセンターに行ってはいけません。
結果的に、無計画に購入した山積みのポスターフレームはまったく使われずにただの産業廃棄物へと姿を変えました。
この失敗で、300円 × 16枚 = 合計4,800円の損失です。

今回は僕のポケットマネーから出しましたが、みなさんは気をつけましょう。

 

いざ制作スタート!

まずはドリンクカウンター

05収納ボックスで有名なバンカーズボックス。紙なので折りたたむこともできる優れモノ

ではまず、ドリンク受け渡しのされるドリンクカウンターをつくっていきましょう。

主な材料はなんと、だれの部屋にでもある収納ボックス
縦に4つ重ねます。

06今回のマストアイテム、コーナンパネル

コーナンで198円で買ったシート状のパネルに、セリアの木目調シートをどんどん貼っていきます。
それをバンカーズボックスに貼り付け、天板を乗せれば…

08セリアやばい

たちまちドリンクカウンターの完成!
ここまで約5分。

10

ちなみに反対側はこんな感じ。
限られた予算の中ではお金の使いどころが重要。見えないところは省きまくっていきます。

省けるところは徹底的に省く。
これは節約のキホンなので覚えておきましょう!

レジカウンターも同じ要領でつくっていきます。

 

作業デスクをレジカウンターにしよう

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お次はおなじみのレジカウンターをつくります。
レジカウンターは、みなさんの家にある手頃な大きさの机でOK。
こちらも、木目調シートでカモフラージュしていきます。

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シンプルな机にどんどん貼っていきます。仕上げに、一番下には黒のテープを貼りましょう。
これだけで部屋にスタバな風が吹き込みます。

17背景が先にできちゃってますがそこはご愛嬌

そして、スタバといえば黒いカウンター。天板にも黒いテープを貼っていくと……。

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ホテルのエントランスにありそう

あっという間にレジカウンターの完成!
天板を黒くするだけでかなりイメージが変わるのがよくわかります。

 

レンガ調の壁も印刷すればOK

22さっき盛大にネタバレしていたレンガのテクスチャ

続いて、レジ後ろの壁をつくっていきます。
ネットの情報によると、多くのスタバではレンガかタイルが使われているらしいです。

もちろん本物のレンガなんて使えないので、こちらもレッツ節約!
まずはレンガ調のテクスチャを紙に印刷します。

そしてとり出したるは、またもやコーナンのパネル。
コーナンのパネルとセリアの木目調シートはスタバを作るのに必須のアイテムなので、みなさんもこの2つは確実におさえておきましょう。

レンガの印刷された紙をひたすらコーナンパネルに貼っていきます。

23今回の助っ人、ぱたおさん。毎分10枚の速さで貼りつけてゆく

24v2カメラに素顔がうつるとクマになるらしい

壁全体に敷き詰めてゆくと…

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28

これでスタバの土台がほぼ完成しました!
これからさらにスタバっぽくみせる作業に入ってゆきます。

 

スタバに必須なショーケース編

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スタバといえばケーキやクッキーが入っているあのショーケース。
このショーケース、簡単そうにみえて作るのに丸2日かかりました。

ショーケースの側面となるのは、おうぎ状にカットした塩ビ板
木の棒とチューブを使って、両端を補強していきます。

29bこの謎のチューブは東急ハンズでゲットしたもの。さすがは天下の東急ハンズさま

側面パーツと前面の塩ビ板を繋ぎあわせて…

31塩ビ板はとても加工しやすい。

中板をそれっぽく設置すれば…
スタバのショーケース、完成!

33v2ひとりでショーケースまるまる作り上げたぱたおさんもこの表情

中板は、例のごとくコーナンパネルにテープを巻いてつくりました。
肝心の中身ですが、予算的に300円しか準備できなかったので、こちらを準備。

34地元のスーパーで277円で仕入れました

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円状に並べることにより、たった277円でホールケーキ感を演出できるアイテムです。
さらに手書きのPOPをつければ、1ピース250円にまでランクアップさせることができます。

 

レジ編

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続いて、レジ周りを構築していきます。

レジを囲う”ついたて”を作っていきます。これも毎度おなじみ、コーナンパネルに木目調シートを貼っただけ。
もはやここまでくると、「コーナンのパネルとセリアのシートがあれば、この世のあらゆる木造建築物がつくれるのでは」と錯覚してきます。

レジを買うと15,000円を超えてしまいますので、みなさんお持ちのノートパソコンで代用しましょう。

39レジがなくても大丈夫。そうMacBookProならね

さらにお客さん用のモニタを準備します。
こちらもモニタを買うと予算オーバーになるので、みなさんお持ちのタブレット端末で代用しましょう。

41モニタがなくても大丈夫。そうiPad2ならね

もう6年物なので液晶は映りませんが、想定外の活躍に心なしかiPad2も喜んでいるようにみえます。

さらに、レジ横には「本日のコーヒー」の書かれたポップを設置します。

44黒い画用紙にそれっぽいイラストを貼る。文字は白いペンで書くと雰囲気がでて◎

商品エリアもレジっぽさを構成するのに重要です。

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100均で買ったバスケットを黒のマ○キーで塗り、商品をディスプレイしましょう。

今回はこなつさんの私物、

・ポテトチップス シーソルト
・スターバックス オリガミ® パーソナルドリップ® コーヒー カフェ ベロナ®
・スターバックス オリガミ® パーソナルドリップ® コーヒー スターバックス ライトノート ブレンド®

をディスプレイ。

予算的に商品を追加で用意できないので、コーナンボードを折り曲げて見た目を盛ります。

52見た目をごまかすのは節約術のキホン

最後に「アレルギーに関するポップ」をつくったら、横にセットしてレジエリアも完成!

shop

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裏から見たらこんな感じ。
前から見えなければOKですのでガンガン盛っていきましょう。

 

スタバに必須なメニューボード編

56a3分でつくったまったくでたらめなチョーク風イラスト

スタバと言えば豊富なメニューの書かれたメニューボード
メニューをつくってコンビニでプリントしていきます。

メニューはネットの海に落ちている画像を見比べながら、それっぽくグラフィック編集ソフト(Illustrator)でつくります。
なければ「ペイント」で代用してもかまいせん。
ここの再現度が高いと完成した際に見栄えがよいので、手を抜かずにがんばりましょう!

58フレームは事前にテープで黒くしておくと◎

メニュー以外にもいまオススメの商品が載っているボードなども取り付けて、華やかさを演出していきます。
左端の画像はネットの海から拝借しました。

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メニューボードの横も寂しいので、ディスプレイを増やしていきましょう。
ジャーの中に、家で余っているありったけのコーヒー豆をいれます。

65なんだか勘違いされそうな図

カラになった袋は捨てずに空気をいれ、ディスプレイ用として再利用しましょう!
このテクニックもいろんな場面で使えるので、習得しておくことをおすすめします。

migiue0727家にジャーがなくてもそれっぽいビンがあればOK

 

仕上げの間接照明編

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間接照明の威力は絶大です。

個人的に、スターバックスっぽさを構成する要素のうち、半分以上が照明の効果だと思っているくらいには重要。

しかし家電はお金がかさむので、なるべく安く買いたいところ。
そんな時はポイント値引きの望めるヨドバシカメラに向かうとよいでしょう。今まで溜めたポイントが助けてくれるかもしれません。

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ポケットマネーもといポケットポイントをすべて消費させた照明が天井を照らす

今回はありったけのポイントを使って、2,450円から1,440円の大幅値下げに成功。
家電製品はヨドバシカメラで買って、ポイント値引きを狙っていきましょう。

最後にレジの後ろに紙コップとストロー、ピッチャーをセットすれば…

69v2

ついにスターバックスの完成!

あぁ、長い道のりだった!
想像の3倍はかかったな…。(当初1日で終わると思っていた)

なにはともあれ ついに完成したので、早速こなつさんを呼んで実際にスタバを利用してもらいましょう。

 

スターバックスを実際に利用してみた

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icon_kanou「こなつ~!スタバができたぞ~!!」
icon_konatu「本当ですか!?ありがとうございますー!」

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icon_konatu「こ、これはっ……!!」

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icon_kanou「やっぱりスタバにはあのマークがなきゃね」

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ちなみにこれは、100均で(400円で)買った時計の枠に、クリアファイルの表紙を貼ってつくります。
「へぇボタン」みたいな照明を分解してうしろに取り付ければ、たちまちネオンサインの完成!

あとは緑のマジックであの顔を描くだけです。

 

icon_kanou「さ、中もどうぞどうぞ!」
icon_konatu「うわあ~ワクワクするなあ~!!これで今日から自宅で毎日スタバ生活ができるだなんて…!」

 

icon_konatu「おじゃましま~…」

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84a

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toujou

icon_stb「こんばんわ~」
icon_konatu「うわあ~~~!!店員さんがいる!営業している!…そして誰?!
icon_kanou「彼はぼくの後輩のギブソンくんです。作業を手伝うついでに店員もやってもらいました」

90ここだけの話、ギブソンはスタバに一度も行ったことがない

icon_gibson「ご注文はお決まりでしょうか?」
icon_konatu「ん~、オススメはありますか?」

95スタバといえば「緑のエプロン」。でもどこにも見あたらなかったので、実家にあった母親の「黒いエプロン」にロゴを貼った

icon_gibson「こちらのドリンクなんかは今一番あたらしいもので人気ですね!」
icon_gibson「でも、当店はアイスコーヒーとチョコレートケーキしかありません」
icon_konatu「…そうなんですか~。じゃあ、アイスコーヒーとチョコレートケーキを1つください!」

icon_gibson「かしこまりました。コーヒーの豆が3種類から選べますが、どれにいたしましょうか?」
icon_konatu一番左の豆はどんな味ですか?」

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icon_gibson「こちらの豆はエチオピア産でして、日本人好みなすっきりとした味わいになっておりまして…。産地ではとくにアビシニア高原のものが有名で、ジャスミンのような香りが特徴ですね。焙煎でいうと、ミディアム・ロースト(中浅煎り)かハイロースト(中煎り)のものが多く出回っておりまして…」

99長々説明しているが本当は1種類しかない

icon_konatu「…それでお願いします!!」

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icon_gibson「お待たせしました!こちら、アイスコーヒーチョコレートケーキです」
icon_konatu「きゃー!ありがとうございますー!」

112お皿とフォークはこなつ家にあったそれっぽいもので代用

icon_gibson「ごゆっくりどうぞ。」

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icon_kanou「どう?気に入った?」
icon_konatu「はい! 大満足です! まさか店員さんもいるなんて…」

icon_konatu「かのうさん! ほんとうにありがとうございます!! これでスタバに毎日いかなくても、自宅でスタバ生活ができます!」
icon_kanou「それはよかった! 3日かけて作った甲斐があったよ~」

 

結局スタバは部屋にできたのか

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icon_gibson「あっ!もうこんな時間だ!」
icon_konatu「?」

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icon_gibson「僕、もうシフトの時間が終わったので、そろそろ帰りますね!」
icon_konatu「え…? ずっといてくれるんじゃないの?」
icon_gibson「ということなんで、このエプロンもお返しします!」

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icon_konatu「え…、ちょっ、待っ…」
icon_gibson「では!」

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icon_kanou「スタバ作って満足してくれたみたいだし、俺も帰るわ~!」
icon_konatu「かのうさんまで…!」

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icon_gibsonicon_kanou「じゃっ、またね~!」
icon_konatu「アッ」

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icon_konatu「……。」

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133

icon_konatu「(片付けどうすんだこれ…)」

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icon_konatu「はあ…仕方ないな。とりあえず、インスタグラムにでもあげてみんなに自慢しとこう…」

0727_2

…パシャ

SNS1

icon_konatu「ポチッっとな」

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パシャ

SNS2

icon_konatu「ポチポチポチ…っと」

SNS3

SNS4

(…ブーッ、ブーッ)

icon_konatu「ん?」

SNS6

SNS7

SNS8

 

【結論】

スタバっぽい写真をインスタグラムにあげると、大量のイイネがついてフォロワーも1人増える!!

 

last

icon_konatu「なんだかさみしくなってきた」

 

おわり

 

今回の費用一覧
時計 324円
クリアファイル 108円
小型ライト 108円
ポスターフレーム 2,160円
プリント代 2,640円
天板 1,180円
塩ビ板 2,158円
木枠 324円
くぎ 108円
スポンジチューブ 1,604円
シルベーヌ 277円
照明 1,440円
木目調シート 540円
黒のテープ 324円
厚紙 108円
バスケット 216円
紙コップ 108円
トレイ 108円
両面テープ 324円
コーナンパネル 792円
かのうの友人(ぱたおさん) プライスレス
かのうの友人(ギブソンさん) プライスレス
合計 14,951円

制作時間
3日くらい(うちショーケース2日)

※この話はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり実在するいかなるものとは関係ありません。

(ライター/かのうしゃちょう 撮影/さまー・ぱたお 店員/ギブソン)